前編
突然リクが言う。
り「あのさ。ボク、ずっと昔サカナだったんだよね」
んー?、サル系だろ。クロマニヨン人とかだったんじゃないか?
でもそーだ、人類は海の生物だったって説もあったよーな気がする。
私「うん、そーゆー話もあるねー」
り「でさ。ずっとずっと泳いで、1番にゴールしたからボクが生まれたんだよね」
私「??」
はっ、そっちの話かよっヽ(゜▽、゜)ノ
私「そ、そだねー。1等賞になってよかったよねー」
り「2等賞だったら生まれてないんだよね」
それはそれで感動話だ。うん。
私「そっか。てことは、みーんな1等賞になって生まれたんだね、すごいねぇ」
ところで、おサカナのリクはどこから泳いできたの? と聞いてみたりして。
体の中だよぅ!とげ~らげら笑いながら言ってました。意味不明である。
後編
お風呂から出てきたリクが泣いてる。
私「どしたの?怖いことあった?」
実はリクさん、かなりの弱っちなので、オバケ系の話なんか思い出すと怖くてたまらない。
り「うえぇっえっ えぇ~えっ(泣きながら首を横に振る)」
私「どっかぶつけた?」
り「うえぇっえっ えぇ~えっ(泣きながら首を横に振る)」
私「じゃ、どーしたの?びんに咬まれたか?」
り「(かなりの嗚咽)死んだら、どう・・・なる・・のかな・・・って思・・・ったら怖・・・くなったのっ」
私「なーんでそんなこと思っちゃったの?」
り「はだしのゲンを見たから思い出したの」
そういえば、はだしのゲンを見たって夕食のときに言ってたっけ。
私はあんまり記憶になくて、はしれよケーンとついつい歌ってしまったけど
あれはおおかみ少年ケンじゃーん!!
原爆のお話?なんですか?
で、けっこうリアルなエピソードとかあるようで、聞きながら泣きそうになっちゃったんけど
それを夜突然思い出したらしい。
り「もし死んだらさ。なんにも考えられなくなっちゃうじゃん」
私「(困る)うーん、そーだねぇ・・・」
り「天国ってあるの?」
ここは真面目にいっとくか・・・
私「死んだことないから本当のところはわからないよ。
でも天国ってさ。残された人が、死んだ人がもしも病気だったら病気の苦しみもなく
怪我だったら痛みもなく、ワンちゃんだったら元気に走り回って~って
死んじゃっても天国で、みんなで楽しく元気に暮らしてるといいなって気持ちで
信じてる世界となんだと思うよ」
り「ふーん。でも
マモルふうた(ともだち)が、死んだら雲になるって言ってたよ。
雲になったらなんにも考えたり感じたりできないじゃんっ・・・とまた泣く」
私「それは誰にもわかんないんだよー。
たまにわかるって人もいるけどー。
三途の川ってのがあってさ、その川を渡らないでまた生き返ったって話もあるし・・・」
あら、あたしったら横道逸れてしまってるか・・・
り「ずーっと死ななければいいのに・・・」
私「それはできないんだよね。人ばっかり増えて大変じゃない。
だから生きてる人は、今ここで生きてることを大事にして、
一生懸命生きなくちゃいけないんだよー」
とまとめてみた。むずかしーなー。
単に、天国はあると思うなーって言った方がよかったかしら。
いやあるのかなー。ウソつくのも嫌な気がするし。
そのわりに、サンタさんはいると思うって言い張ってるけど(笑)
→悪い子にはサンタさんは来ないってアレのため
それでも不安なリク、寝室に一緒に来てくれというので添い寝したら
朝になっちゃったーーーーアハハハヾ( ̄▽ ̄ )ノ